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【fucoのツボ】巨骨(ここつ)LI16

更新日:2022年12月5日

【巨骨】「ここつ」と読みます

「きょこつ」ではありません

何度も「きょこつ」と読んでしまい

恥ずかしい思いをしました…

『巨』という字は「巨人」とか

何か「大きなもの」とか

「数量が多い」とか

そういうイメージがあります。


『巨骨』は肩にあって

鎖骨と肩甲骨の関節の隙間に

位置します。

鎖骨も肩甲骨も大きな骨ではないのに??

と思っていたら

なんと、古代中国では「鎖骨」の事を『巨骨』と言っていたそうです。

そのまんまのネーミングだったのです


漢和辞典によると「巨」には

「定規、差し金」などの意味もあり、


鎖骨の形が「定規・差し金」に似ているから『巨骨』となったようです


肩にある『巨骨』

鍼を刺すときには注意が必要です!!

肺は鎖骨の上まであるのです。

なので、巨骨を刺す向き、深さによっては

肺に穴をあけてしまい「気胸」のリスクがあります


肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨の関節)の陥凹中ですから

深い刺入をする人はいないと思いますが

鍼の時は注意すべき経穴です。

さらに、この付近には「橈骨神経」が走行しているので深刺しは注意が必要。


『巨骨』は五十肩、四十肩に

すっごく使えます

私の五十肩の始まりは『巨骨』周辺の違和感から始まりました


いろいろなパターンがありますが

肩回りの違和感、肩こり、首こりの時にも使えます。


外傷時の打撲の時にできる「瘀血」にもいいとか…


とにかく、鍼をするときは

ごくごく浅く、置き鍼です。


でもfucoは指圧で整えることが多いですね

特に、腰痛の方。あそこの筋肉を緩める時に使います!!


解剖学を学ぶまで、肺がこんなにも大きい臓器だとは知らなかったのでちょっと驚きました。

「へ~」とか驚きは記憶が定着しやすいので『巨骨』は比較的早く覚えたのに…読み方がね…

「きょこつ」じゃなくて「ここつ」

これが抜けてしまう…


きっと、この記事を書いたから

もう間違えない…と


思い…


たい…



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【巨骨(ここつ)】

手の陽明大腸経 LI16

部位: 肩周囲部、鎖骨の肩峰端と肩甲棘の間の陥凹部。 

(棘上窩の外側で、肩鎖関節の後内方陥凹中)

筋肉: 僧帽筋、棘上筋

筋枝: 副神経、頸神経叢の枝、肩甲上神経

皮枝: 鎖骨上神経


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【参考文献】

『新版 経絡経穴概論』 編者:日本理療科教員連盟、公益社団法人東洋療法学校協会

著者:教科書執筆小委員会(医道の日本社)

『経穴主治症総覧』編著者:池田政一(医道の日本社)

『藤本蓮風 経穴解説』著者:藤本蓮風(メディカルユーコン)

『ツボ単』監修:形井秀一、高橋研一 著者:坂元大海、原島広至(エヌ・ティー・エス)

『カラー版経穴マップ』著者:王暁明(医歯薬出版)


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