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執筆者の写真phytofuco

【fucoのツボ】翳風(えいふう)TE17

【翳風】

「えいふう」と読みます

「翳」は身分の高い人の姿を隠すために、侍者が持ってかざす羽の扇のこと 


漢和辞典の『漢字源』に書かれていました

どうやら耳を「扇」に例えたようです…


ツボの名前で「風」とつくものは

『風邪(ふうじゃ)』に関わるものがほとんどです


風の邪が体内に襲われ、侵入したので

『風邪(かぜ)』ひくと東洋医学では捉えます

なので風邪を引いたかな?と思ったら

『風』のつくツボを温めてみてくださいね。

首周りにいくつかありますよ~。


『翳風(えいふう)』は耳タブの裏側で

口を開けるとくぼみができる場所にありますから

耳の不調にもすごくいいのです


この場所は顔面の表情筋を支配する顔面神経が通っていますから、このツボを刺激すると

表情筋のこわばりも緩んできますし


何よりも

リンパ節が近くにありますから

顔周りのむくみのケアにもおススメです


水さばきの「三焦経」に属しているツボですね!!

三焦経はフラストレーションがたまりやすい人にもおススメですよ。


風邪の侵入を防ぎながら

耳の不調を緩和し

美容と健康におススメの『翳風(えいふう)』


歯の食いしばり癖がある方や

身体の緊張が強い人は

ちょっと痛いかもしれません


心地いい強さで

押してみてください


日本人は『強押し好き』が多いのですが

心地いい が大切です



==========

【翳風(えいふう)】

手の少陽三焦経

部位:前頸部、耳垂後方、乳様突起下端前方の陥凹部

筋肉: 顎二腹筋後腹

筋枝: 顔面神経(顎二腹筋枝)

皮枝: 大耳介神経

==========




【参考文献】

『新版 経絡経穴概論』 編者:日本理療科教員連盟、公益社団法人東洋療法学校協会

著者:教科書執筆小委員会(医道の日本社)

『経穴主治症総覧』編著者:池田政一(医道の日本社)

『藤本蓮風 経穴解説』著者:藤本蓮風(メディカルユーコン)

『ツボ単』監修:形井秀一、高橋研一 著者:坂元大海、原島広至(エヌ・ティー・エス)

『カラー版経穴マップ』著者:王暁明(医歯薬出版)

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