【照海】「しょうかい」と読みます
このツボは学生時代の私には
たいへん思い出深いツボの一つで
忘れられないツボです
私たちが覚えねばならなかった
361穴のツボの中で
「しょうかい」と読むツボは3つあり
❶小腸経の「小海」
❷心経の「少海」
❸腎経の「照海」
どれがどの「しょう」なのかこんがらがってしまうことが良くありました
これを、わかり易く説明してくれた人がいたのです
その人はあん摩がとても上手で
とても親切で心根の優しい青年で
あん摩の実技練習に良く付き合ってくれました
アラフィフfucoは手指の関節が硬くなっていて
あん摩の動きが出来なくて
腱鞘炎になってしまうことがとても多かった
そんな私の練習に付き合ってくれました
実技のペアの時に彼と組めるときは
あまりの気持ちよさに爆睡してしまいました(笑)
そんな思い出の「照海」は
臨床上、非常に出番の多いツボの一つです
fucoは触診の際に必ず
「照海」の状態を確認しています
優しくつまむだけで痛がる人もいれば
硬結を押しても何も感じない人もいます
伝統的な東洋医学の触診でも
現代的な触診でも大変重要な「照海」
腰痛の中でも、後屈(上体を反らすときに)で痛みが強くなる時には治療穴に選穴することが多いです
そして
ほうれい線に悩む方にも良きツボなんですよ~
是非ともご活用ください(笑)
「照海」の名前は
◎経気が「海」のように集まる
◎「海」を「照らす」ように、眼に光明を与える
というところから名づけられました
足首のツボがなぜ「目」に良いのかというと
経絡の流れに理由があるのです。
奇経八脈の陰蹻脈がここから始まり、内眼角で陽蹻脈に合流するため、眼にも良いのです。
陰蹻脈のルートは喉を通るので喉も良いと言われてます。
経絡ってね本当にすごいのです!!
腎経のツボですから
足関節障害、婦人病、泌尿・生殖器系疾患、不眠症、むくみ、アレルギー体質などにも用いられる出番の多いところです。
特に冷え性の方にはここへのお灸はおすすめ。
「温めるは正義です!」
fucoは「お灸ファン」を増やすべく
地味な活動を始める予定です♪
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足少陰腎経
八脈交会穴
部位:足内側、内果尖の下方1寸、内果下方の陥凹部
筋肉:後脛骨筋(腱)、長趾屈筋(腱)
筋枝:脛骨神経
皮枝:伏在神経
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【参考文献】
『新版 経絡経穴概論』 編者:日本理療科教員連盟、公益社団法人東洋療法学校協会
著者:教科書執筆小委員会(医道の日本社)
『経穴主治症総覧』編著者:池田政一(医道の日本社)
『藤本蓮風 経穴解説』著者:藤本蓮風(メディカルユーコン)
『ツボ単』監修:形井秀一、高橋研一 著者:坂元大海、原島広至(エヌ・ティー・エス)
『カラー版経穴マップ』著者:王暁明(医歯薬出版)
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