【労宮】
このツボは疲れてしまったときに
モミモミ、グリグリするとよいツボです
特に『脳』の疲れにはおススメNo1と
言っても過言ではありません。
脳の疲れは「手」から癒し
肉体の疲れは「足」から癒す
手の中心にある『労宮』はおススメです
ちょっとケンシロウでは伝わりにくいの
私の手の写真も載せておきます
『労宮』の取穴は2説あります
自分で押してみて
気持ちのいい場所
ズーンと感じる場所
なんでもいいので反応がある方を
モミモミしてくださいね。
このツボは
先生にプレゼントされた私にとって大切なツボです
鍼灸学校の2年定期試験の時に100個ぐらいある経穴の中から
1つだけ出題され
口頭試問で取穴部位、支配神経、筋肉を答えるテストがありました。
鍼灸師になるのだから361個全て覚える必要があるのですが
覚えることは他にも沢山あって、完全に私のキャパオバー( ;∀;)
しかも…
『口頭試問』苦手です
頭がクラクラしちゃいます
やれることはやりましたが、
半ばあきらめていた試験で
その時に出されたものがこの『労宮』でした
しどろもどろで
汗をかきつつ、必死に答えてなんとかテストはクリア(笑)
ホッとしているときに
先生から
このツボから患者さんの気をみたり
自分の気が出入りします
鍼灸師にとってとても大切な経穴ですから
片岡さんにプレゼントします
と、おっしゃって頂きました
『労宮』は氣が出入りします
たしか、左手で抜けていって(瀉)
右手から入ってくる(補)
だったかな? 間違っていたらごめんなさい
精油を選ぶとき
『いま私に必要な香りはどれ?』と思いながら
『労宮』を意識して選びます
明確なものは感じないけど
なんとなく、温かく感じたり
なんとなく、風を感じたり
なんとなく、何かを感じます
お客様にも『手のひらで感じてください』とお願いしています
半信半疑ですがお選びいただく精油は
本当に助けになる精油だったりするのです
施術の時にも『労宮』を意識して頂くようにお願いするときもあります
稀に「ここから何かが…出ていった…気がする」とおっしゃる方もいらっしゃいます
カメハメ波じゃないけどね
そんな感じだったようですよ~
何とも不思議な『労宮』
『労宮』は手のひらの中央にあり
疲れを取るツボとして有名ですが
経穴の本などには
◆労働の意味をもつ
◆道具を握るときに当たる
など書かれています
手の厥陰心包経に属していますから
こころや精神的な疲れにもおススメのツボですね。
脳の疲れは「手で癒す」と言われているゆえんはここにあるのかも知れません。
また、このツボは「滎火穴」ですから
熱を取る時にも良いと言われ
喉の熱や暴飲暴食で胸やけした時の治療穴なのですが、
鍼をするには痛い場所なので
鍼をすることはありません
痛いことは嫌いなので
手で優しくモミモミするのが一番良いツボなのかな?
『労宮』はセラピストにとっても大切なツボ
人に触れるお仕事ですから
疲れてなんていられませんね。
self-careしてみてください。
お灸も気持ちいいですよ!!
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手の厥陰心包経 PC8
心包経の滎火穴
部位:手掌、第2・第3中手骨間、中手指節関節の近位陥凹部
別説: 手掌、第3・第4中手骨間、中手指節関節の近位陥凹部
筋肉:浅指屈筋(腱)、虫様筋(第2)
筋枝:正中神経
皮枝:正中神経
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【参考文献】
『新版 経絡経穴概論』 編者:日本理療科教員連盟、公益社団法人東洋療法学校協会
著者:教科書執筆小委員会(医道の日本社)
『経穴主治症総覧』編著者:池田政一(医道の日本社)
『藤本蓮風 経穴解説』著者:藤本蓮風(メディカルユーコン)
『ツボ単』監修:形井秀一、高橋研一 著者:坂元大海、原島広至(エヌ・ティー・エス)
『カラー版経穴マップ』著者:王暁明(医歯薬出版)
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