【下脘】「げかん」と読みます

任脈上には
「下脘」「中脘」「上脘」というツボが
胃のあたりにあります
昔は胃の事を「脘」といい
胃の下の方にあるツボを「下脘」
中央を「中脘」
上の方を「上脘」と名付けました
下脘は胃の幽門部
中脘は小弯部
上脘は噴門部
学生時代は解剖と合わせて覚えていました。
「下脘」は非常によく使う場所で、
fucoは腹診の時には丁寧に触って身体の状態を探ります
「下脘」は足の太陰脾経と任脈が交わる「交会穴」なので、脾胃が弱い人は触診で触れるだけで圧痛や不快感を感じる場所です

問診・触診はとても大事です
東洋医学的治療を行う場合、
問診・舌・脈・ツボの状態などから「証」を立てて治療方針を立てます
その際にこの「下脘」はとても大事なポイントなんです
同じ胃の不調でも
「上脘」に反応が出る時と
「下脘」に反応が出る時とでは
治療方針が異なる場合があります
経穴・ツボの状態は奥深いのです!!
穴性としては
◎食欲不振
◎胃痛 など
ストレスがかかっている人は特に反応が出やすいですね。
お腹周りが冷たい人は
塩灸などで温めると気持ちいいし
リラックスしてきますね
fucoは鍼よりも指圧で緩めることが多いです
お腹がぐるぐる動き出して
恥ずかしがる方がいるのですが
それはセラピストにとって何よりの
「誉め言葉」です
身体はウソをつきませんね~
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【下脘(げかん)】
任脈
部位:上腹部、前正中線上、臍中央の上方2寸
筋肉: 白線
筋枝: でも
皮枝: 肋間神経(前皮枝)
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【参考文献】
『新版 経絡経穴概論』 編者:日本理療科教員連盟、公益社団法人東洋療法学校協会
著者:教科書執筆小委員会(医道の日本社)
『経穴主治症総覧』編著者:池田政一(医道の日本社)
『藤本蓮風 経穴解説』著者:藤本蓮風(メディカルユーコン)
『ツボ単』監修:形井秀一、高橋研一 著者:坂元大海、原島広至(エヌ・ティー・エス)
『カラー版経穴マップ』著者:王暁明(医歯薬出版)
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